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2017/11/30

保温の極意

タイトルは「なんて書いたら良いだろう。。。」と思いつつ、こんな感じにしました。

保温というと、まず思いつくのがビニールハウスや温室です。

一言に言っても規模によって管理は様々ですが、

必ずと言って良いことがあります。

「夜から朝方にかけては必ず外気に近い温度になる」

ということです。

では、どうしたら良いか?

当店の売店の様子です。
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昼間も養生カーテンを下ろしてあります。

これは透明度の低い養生カーテンを下ろした状態のまま温度が上がらないようにしています。

養生カーテンを巻き上げれば、もう少し温度も水温も上がるでしょう。

しかし、夜から朝方にかけては水温が下がるのが分かっているので、昼間の水温を極端に上げないように管理しています。

「昼夜の温度差がありすぎると良くない」

って、よくいいますよね?

ビニールハウスや温室を手に入れた場合、

すぐに思いつくのが、

「全体的に温度が上がるだろう」

ということです。

これは妄想に過ぎません。

外とはビニール1枚で隔てられているだけのものですから、

そう多くは望めません。

ビニール1枚をかぶって外で寝られるか?

という問いに「イエス!」と元気よく答えているようなものです。

とはいえ、ビニール1枚で放射冷却はかなり防げるのです。

外なら薄氷が張るっていうところが、ビニール1枚隔てているだけで凍らないといった感じです。

水温でいうと3℃くらいは違います。

「えー?それだけ?」

って思うかもしれませんが、

それだけでもかなり違うと思うんです。

でも、それほど朝方は変わらないのだということがわかったのだから、

「あー、昼間はそんなに上げちゃいけないんだな」

って思えるようになったかもしれませんね。

結論をいうと、

ビニールハウスなら閉め切った状態で昼間を過ごすよりは、

少し外気が入るくらいが良いと思っています。

以上を、ケース①とします。

では、思考が常識にかかったところで、

ステップアップです。
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これはビニールハウスの中で更に骨組みを作って囲ったものです。

要するにビニールハウスの中にビニールハウスがあるような感じです。

これは屋外と比べると格段に違うことが今年実証されています。

ビニールハウスの中の空気が断熱材だと思うとわかりやすいのですが、

かなり家の中に近い状態です。

では、こういった状態にした場合、

朝方の水温も屋外に比べて10℃以上高いのが確認できています。

昼間は水温の上昇次第で昼夜の水温差が大きくならないように管理していけば良いでしょう。

以上をステップ②とします。

更にステップアップして、
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夜に加温した場合は朝方の水温は屋外とは15℃程度高いことがわかりました。

では、昼間の管理はどうしたら良いかというと、

冬至に近い今の時期は上がるところまで上げてしまえばよいと思います。

水温は閉め切っていても25℃程度にしかなりませんし、

朝方の水温は18℃程度あるので、

それほど問題はありません。

当店のこのスペースでは今も産卵をしている容器があります。

これは計画的に管理を行わなければいけませんが、

これくらい効果があるのだということが体感できました。

これをステップ③とします。

では、屋外で夜の間に波板トタンやビニールなどのフタを使って保温している場合、

どのステップにあたるでしょう?

私はステップ①が現実的に近いと思っています。

「放射冷却を防ぐために水温を逃がさない」

客観的にみれば、そういった主旨だと思います。

ですから、最低水温を底上げして昼間は水温を上げ過ぎない。という管理が望ましいわけです。

これはあくまで「保温」といったことだと思います。

あまり多くを望まずに保温してメダカを傷めないようにする。という目的を明確にしておきましょう。

この2週間ほどは温室やビニールハウスを持ったお客様が多くメダカをお買い求めくださいました。

そのたびにこの話をしています。

「冬至は折り返し地点」

冬至を過ぎれば、どんなに寒くても日は長くなる一方です。

温室やビニールハウスでの管理は注意が必要になってきます。

冬至以降の話は冬至以降にしたいと思います。

冬から春にかけて繁殖に使う親になります。
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冬至までは産卵してほしくないですが、1月下旬からの繁殖を目指して管理しています。

管理の主な要点は、

「水温は高いが1ペアゆえに粉餌と活餌の併用である」

ということです。

産卵前にはシッカリとした体作りを行ないます。

華奢な体では産卵も遅れますし、過度な繁殖活動には耐えられません。

骨格からしっかりとした体作りをするためにも、

バランス食とサプリを兼ねたような粉餌と、

全体食であり、オーガニック食品のような位置づけの活餌を、

併用して体作りをしています。

今、自分がしている越冬対策の工夫がどのあたりに近いのか?

ということを考えながらこの記事を何度も読み直してほしいと思います。

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今日はどの愛好家が読んでも興味深いことが多かったと思います。

私はプロブリーダーですが、

一般愛好家生活を6年経験しています。

階段を上りつつ今の設備を扱っています。

アパートのベランダ、

戸建てを買ったのでその庭やベランダ、

5坪のビニールハウスを借りた松戸時代、

そして、150坪の連棟ハウスを管理する現在。

いつでも初めての経験でした。

その経験の中にはとても辛いこともありましたが、

そのつらい経験からここに書けることがたくさんあります。

今後もこういった経験からなるノウハウを書いていきたいと思います。

今後とも応援をよろしくお願いいたします。

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2017/11/01

寒い時期に来年用の種親を買った場合の維持方法

タイトルが長くなってしまいましたが、

これから先の時期は来年用の種親を買うには少し気を使います。

でも、「これはー!」って思うものがいれば、店主もついつい手が出てしまいます。

店主が買った場合には、相手の業者さんのビニールハウスから当店のビニールハウスに移るだけだと思うので、環境だけ直接訊いておいて、それに合わせて導入するようにするでしょう。

これをご覧になっているお客様もビニールハウスを持っていて、ビニールハウスへの導入という方も多くいるかもしれません。

屋外飼育か室内飼育に導入しなければならないという方もいるでしょう。

そういったお客様への1つの提案となります。

それと同時に当店のブラック黄金ヒカリというアクアリウム向けのメダカを紹介している動画です。

ブラック黄金ヒカリはメダカ販売のページにて販売しています。

メダカの紹介動画ですが、2ペアとか3ペアを冬の間に維持しておくにはそれほどスペースが要りません。

小さな水槽で的確な環境に置けば少しは成長もするでしょうし、越冬のリスクも伴いません。

的確な環境っていうのはどういうものなのか?という方は、まず上の動画をご覧になってみてくださいね。

2017/11/01

ハウスinハウス

ビニールハウスの中に囲いを作ってビニールを張りました。
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一部を囲ったつもりでいましたが、これでも以前の松戸のお店のハウスよりも広いということを囲ったあとに気が付きました。

今日の午後3時過ぎに上のビニールを張り終えました。

この時点では、ビニールの中の水温22℃、ビニールの外の水温22℃。

今日は少し遅めの時間まで残り、水温を見比べてました。

午後7時半過ぎにビニールの中に入ったところ明らかに暖かいのが分かりました。

この時点では、ビニールの中の水温20℃、ビニールの外の水温17℃。

ビニールハウス自体の養生カーテンに不具合があったので明日修理しますが、養生カーテンを下ろすと更に変わってきそうです。

朝は早めに出ていってビニールをまくり上げないと水温が上がりすぎてしまいそうです。

暗い時間帯の水温を知りたいので早めに出ていこうと思います。

どうか諸刃の剣になりませんように。。。

昨夜ですが、少しだけ商品をアップしました。
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現物セット販売のページをご覧になってください。

こちらのほうもよろしくお願いいたします。



2017/10/06

越冬に向いている飼育容器

季節によって、その季節に向いた飼育容器があります。

容器の入れ替えの手間というのは大変だと思いますが、越冬用に飼育容器を何にしようか?と考えている人には参考になると思います。

・発泡スチロール箱のメリットとデメリット
発泡スチロール箱は断熱性に優れています。
昼夜の急激な水温差を和らげてくれる飼育容器としてはポピュラーな存在だと思います。
大抵の発泡スチロール箱には蓋が付いていますので、朝に開けておいて暗くなる頃には蓋をするということを繰り返せば、凍結防止にもなります。
マメな方はこれをされているので、メダカへのダメージというのはかなり軽減します。
一方で、発泡スチロール箱には厚みがあり、場所を取ってしまうというのがちょっとした難点です。
プラスチック容器なら同じ内寸でも4つ置けるところが発泡スチロール箱だと3個しか置けないなどの不都合が出てしまいます。
また、発泡スチロール箱の色はほとんどが白で、色上がりを望むものなどには色を塗ったり、暗い色の底砂を敷いたりして工夫する必要があります。
黒い発泡スチロール箱というものも存在しますが、やや高価です。
このへんは、バランスを考えて飼育容器を選定すると良いかもしれませんね。

・ガラス容器のメリットとデメリット
ガラス容器は四方から光が入り込みますので、日の低い冬にはメダカの活性を高めてくれます。
「本当に越冬中なのか?」というくらいに活性が高くなるのもガラス水槽で外飼いしているメダカの特徴でもあります。
一方で、重い、割れやすいなど、容器そのもののもろさがあります。
また、色上がりを望むメダカには保護色が働いてしまい、褪色する可能性があります。
そのへんのバランスを考えてガラス水槽の是非を考える必要があります。

・その他の飼育容器で気をつけたいこと
越冬するにあたっては飼育容器の深さが深いほど有利です。
主に放射冷却で冷えることがほとんどなので水面と水底の水温差が少しでもある方がメダカにとっては良いとされています。
また、完全に隠れることができるのも深い容器ならではです。
メダカのストレス軽減にもつながります。

・底冷えしない工夫
スタイロフォームや発泡スチロール板などを飼育容器の下に敷くことで地べたからの冷え込みを軽減することができます。
今の容器を変えずに。という場合には有効な方法だと思います。

・放射冷却を防ぐ
ポリカーボネート製の透明な波板トタンを飼育容器にかぶせておくのも有効です。
冬季はかぶせっぱなしというブリーダーも数多くいます。
波板なので完全に塞がれることもありませんし、そこそこの通気性はあります。
日が長くなる2月中旬~下旬ごろに外すのが関東南部での主流です。

冬対策の全てを網羅はしてませんが参考になったでしょうか?
ムリなことをやるよりも、できることをやってみると飼手の負担が軽くて趣味も楽しめると思います。
ぜひ、越冬も楽しんでくださいね。


2017/10/03

繁殖期が終わったあとの餌やり

10月に入り、暖かいビニールハウスの中もいくつかのペア以外は産卵が終わりました。

依然、活性は高く、メダカの容器のそばを通るとメダカたちが寄ってきます。
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関東南部では、このような感じで10月下旬までは活性が高い時期が続きます。

「日差しをいっぱい浴びて餌は控えめ」

これでメダカは元気でいてくれます。

このまま屋外で越冬させるメダカは今のうちにヤゴ退治を兼ねた容器の掃除やリセットをするのが良いと思います。

活性の高いうちにやっておけば、メダカのダメージはすぐに回復します。

11月いっぱいまでは餌を食べるでしょうから、リセット後は少しの給餌を続けて適度に水を汚してもらいましょう。

その後、餌を切る(与えない)前にミジンコなどの活餌を入れておくと越冬後も痩せることがあまりありません。

とにかく、今は繁殖期が終わり食欲がひと段落したメダカたちの回復に努めてあげましょう。

できることなら、意識的に広めの容器でゆったりと飼ってあげるとストレスなくメダカの体は越冬の準備をすることができます。

とにかく、日差しと控えめの餌が今の時期の肝ですので心掛けてみましょうね。


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